中にウレタンスポンジ(オレンジ色のスポンジ)が入っていたイヌのむくくん。

ずっとご家族様に愛され続けてなんと55歳。

 

一見大きな体調不良を抱えるようには見えないくらい可愛らしいむくくんですが……

実はウレタンは経年劣化によって表面の皮膚(生地)も傷ませてしまう特性があるため、小さな傷が無数にある状態でした。

 

ウレタンは、むくくんのように高齢の患者様に入っていることが多い素材です。

皮膚の傷口からオレンジ色の中身が覗いている場合には、今回のむくくんのように中身を化繊綿に取り替えて傷を縫合することをお勧めします。

 

また、むくくんは皮膚全体に弱りがみられ、お風呂に入ることもリスクが高いため他の方法を提案させていただきました。

むくくんのように直接水に入ることが難しい患者様は、濡らしたタオルで優しく拭いてケアで表面のほこりなどを取り除き、リフレッシュすることができます。

 

しっかり拭いてあげると、タオルがうっすらと黒くなることもあり、汚れが落ちているのが目でも確認できるので気分もスッキリしてきますよ。

 

いい湯～とはいきませんが、気分だけでも味わったりしつつ……

 

 

全ての治療を終え、さらに元気なむくくんに。

 

 

ちなみに、タオルを使ったケアは、当診良所での施術はもちろんご家庭でも行っていただくことが可能です。

気になった方はこちらの記事もぜひご覧ください。↓

ご自宅でのケア～表面の汚れ編～

 

 

むくくんがご家族様にずっと大切にされてきたことが治療中にも伝わってきました。