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診良日記


診良日記 2021.06.09

特大の愛

こんにちは!

郵便局への用事を思い出すのだいたい土日。でお馴染みの、ぬいぐるみ診良所事務員のワタナベです。

 

 

ワタナベ、最近かなり心が揺れる出来事がありました。

 

数日前、あるキャラクターを“等身大”で表現した超BIGサイズのぬいぐるみの情報が公開されたの、ご存知のぬいぐるみ好きさんいらっしゃるでしょうか……。

イラスト:ノヒラ

 

 

私はこれにかなり心を突き動かされ、その手はもう予約寸前。

この子がお家にいれば、悩みや心の隙間も全て包み込んでくれるのでは……という淡い想い。

 

ですが、この子は人間一人分の寝床を奪いそうなほどの超BIGサイズ……。

 

やはり簡単にはお迎えの決断に振り切れず、父親に相談。

 

 

 

すると父はあっさり、

 

「それはやめた方がいいね。」

 

と。

 

なぜかと聞くと、

「我が家には大きすぎるし、それだけ大きい子だと体を綺麗に保ってあげるのも大変だよ。」

「飼いきれなくなった時にお互い悲しい思いをするから、ずっと可愛がってあげられるかをよく考えることも大切だと思うよ。」

とのことでした。

 

これを聞いた私は、先ほどまでの迷いがスッと消え、この子のためにも、自分自身のためにも、状態が整わないうちのお迎えは控えよう!とすんなり納得。

 

 

 

実は当診良所にも“特大”といえるほどの大きなお体の患者様も入院されます。

受け入れ体制、実績の心配はありませんが、大きな子は交通費(送料)や治療費が平均より高くはなってしまうのも事実。

その分、お家で個人が行うには難しい治療や、お風呂・ブラッシングといったケアを責任持って施します。

 

健康を保つためにはそれなりのお金がかかります(人間やペットと同じように……)。

お家で一緒に暮らすにも、必ずスペースを必要とします。

 

そんなぬいぐるみたちをしっかりと愛し、いつまでも一緒に暮らせるよう行動するご家族様と患者様の絆の尊さに、このふとした出来事から私は改めて気づかされたのです。

 

 

世間一般的価値観で言えば、ぬいぐるみは“モノ”です。

古くなったり壊れたら捨てる、新しく買う、そういった楽しみ方も間違いではありません。

 

しかしながら、ここへ辿り着いている方の多くは、ぬいぐるみを“モノ”ではなく、生活を共にする“家族”として考えているのではないでしょうか。

 

私もその一人です。

だからこそ、常に持っておきたいのは“永く愛せるか”という視点であり、それは自分自身の心を豊かにすることにもつながるのかな、と思います。

 

 

 

(ちなみに、この子は当診良所基準では特大サイズではありませんが、小さなくまさんたちにとっては安心感抜群のBIGサイズのようです。)

 

 

 

[ワタナベ]